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カーペットのある暮らし

2024年4月23日

カーペットを使うメリット

①床材を保護すると同時に埃がたちにくくなります。

カーペットを敷くと埃っぽくなると思われがちですが、フローリングだけの場合 埃は常に舞い上がった状態であるのに対し、カーペットを敷くと、フローリングを保護するうえに、カーペットの繊維が埃を吸い寄せて舞い上がりを抑えてくれます。

②柔らかな触り心地が安らぎを与えてくれます。

カーペットは空間に落ち着きと奥行きをもたらせてくれます。お部屋に柔らかなものがあると気持ちが安らぐので、特に素足で過ごすことの多い寝室や、ゲストをもてなしたり、直接床に座って寛ぐこともあるリビングスペースにはおすすめします。

③吸音・保温効果があります。

カーペットは繊維が音を吸収してくれるので、足音を抑えたり、反響を調整してくれます。
そしてカーペットの最大のセールスポイントでもある保温効果は、特に寒い季節は場所を問わず効果を発揮し、節電にも役立ちます。

④空間にメリハリを与え、質感を高めてくれます。

カーペットは空間をより魅力的に演出するのにも有効です。装飾性に富み、各空間のテーマを際立たせてくれ、家具などの調度類と上手に組み合わせると相乗効果でその場所の質感も高まります。

カーペットを選ばれる際のポイント

①用途とサイズ

カーペットを選ぶ際に重要なのがサイズです。空間に対して大きく敷くと落ち着いた雰囲気がもたらされる反面、床面の余地が少ないと、ゆとりがなく窮屈に見えたりします。心地よい空間にするには、用途とあわせて、家具の配置と床面とのバランスを考えることが重要です。

例えば、リビングセットに合わせる場合、テーブルの下にソファの前脚がかかるくらいの大きさを敷くのが一般的ですが、スペースに余裕があれば、ソファやテーブル、アームチェアなどをすべて乗っけるくらいの大きさにすると、ゆったりとしたシーンを演出できます。ダイニングセットの場合は、椅子を引いた状態でも脚がカーペットからはみ出さない方が床材を痛めません。

②素材と製法

カーペットの作り方はいろいろあり、用いられる素材も様々で、それらによって表情や特性が異なってきます。カーペットは嵩張り、簡単に廃棄しにくいため、なるべく長くお使い頂くには、用途に適した製法、素材の品をお選びされることをおすすめします。

◆製法

カーペットの製法には大きく分けて、「織り」と「植毛」があります。どちらにもハンドメイドと機械(マシン)メイド手法が存在し、「織り」製法は地糸(経糸)に毛足となるパイル糸を結びつけ、「植毛」製法は基布(地組織)にパイル糸を植え付けていきます。いずれの製法でも、高密度で作られたものの方が見た目に美しく、耐久性に富んでいます。

本来は毛足のあるものをカーペットと呼び、毛足のないものはテキスタイル(平織り)に分類されますが、近年は毛足のないものも敷物として用いられる頻度が増えているため、どちらもカーペットとして認識されています。毛足のないものは、薄くて軽く、見た目もすっきりしますが、弾力性と耐久性で見た場合、毛足のあるものの方が優れています。

織り(結び)製法
織り(平織り)製法
植毛製法

◆素材

カーペットの素材としてよく用いられるのは、天然素材ではウール、綿、麻。化学繊維ではポリエステル、レーヨン、アクリル、ポリプロピレン、ナイロンがあり、それぞれ特性が異なります。天然素材は特有の風合いが魅力で、化学繊維は染色や加工が施しやすく、比較的安価なのが利点ですが、カーペット本来の使い勝手や耐久性など総合的な観点から見た場合は、ウール素材がおすすめです。