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フィンランドの伝統装飾 HIMMELI

2025年9月17日

ヒンメリ(himmeli)は、フィンランドの冬至祭を起源とし、ヨウル(クリスマス)や収穫祭に用いられる伝統装飾品。ライ麦の藁に糸を通した多面体を繋ぎ合わせて吊るします。冬の長いフィンランドの人々にとって、ヒンメリは太陽とのつながりを感じられる”光のモビール”として、太陽と豊穣のシンボルである麦藁を使ってつくる”幸運のモビール”として愛用され、冬期以外にも日頃から食卓やゆりかごの上などに吊るし、幸福を願うために飾られています。

そのヒンメリの大きな魅力は、なんといってもそのゆったりと回る神秘的な動きです。大きなヒンメリでも数十グラム〜数百グラムほどの重さなので、天井から吊るすと空気の動きにゆらぎ、眺める人を癒してくれます。部屋の中で人が歩くだけで、時間をおいてゆっくりと回る繊細な動きです。もうひとつの魅力は、夜になると照明やライトに照らされて天井や壁に現れる、芸術的な影のコントラスト。スタンドライトや照明に照らされる位置に飾ると、壁や天井にもヒンメリの影が写ってとても芸術的な空間を演出してくれます。

市販されているキットからDIY感覚で自分ならではのスタイルを作れる楽しさもあります。吊るす時は、頭が当たったり歩行の邪魔にならないように位置や取付高さに注意しましょう。ライティングレールを利用し天井をうまく活用するとより良い空間になります。複数個高さを変えて吊るすと、空間に動きが生まれ、視線が上に向かい空間が広く感じられます。